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響働


「響働」とは、永遠のまなざしのもとに導かれている自分であることを信じ、見えざる絆と響き合うこと、そして互いに畏敬の心を持って出会い、関わり合うことを言います。

私たち人間は、網の目のように縦横無尽に張り巡らされている見えない糸の交差点のような存在です。私たちが生きてゆくためには、両親や家族とのつながり、同時代の人々、社会や時代とのつながり、自然や宇宙とのつながりが必要です。それが、絆というものです。

そのつながりの全体があってこそ、1人ひとりの個性は現れ、その存在理由も明らかになります。

そのしくみは、あたかもジグソーパズルの全体と一片の関係に似ています。どの一片が欠けても、全体の絵柄は完成しません。誰もが、その人にしか埋めることのできない仕事を持っているのです。

それは、初めは皆目見当もつかないものかもしれません。けれども、全体との響き合いの中で、大いなる存在・神との応答の中で、やがて一片の意味が他の一片の意味を引き出し、それぞれの絵柄が呼びかけ合い応え合って、その仕事を明らかにし合うのです。

呼びかけられている大いなる意図のすべてを、私たち1人ひとりが知ることはできません。しかし、受けとめようとすることはできます。永遠のまなざしのもとに導かれている自分であることを信じ、見えざる絆と響き合うこと、そして互いに畏敬の心を持って出会い、関わり合うこと──。それこそが、「響働」という、人生と世界に対する態度なのです。

出 典
『人間の絆 響働編』
『ディスカバリー』p.234〜242
『レボリューション』p.38〜44
『グランドチャレンジ』p.38〜73
『あなたがそこで生きる理由』p.246〜249