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カオス

©︎KEIKO TAKAHASHI

「カオス」とは、宇宙開闢以前の、まだ何も形になっていない状態──無であると同時に、すべての可能性を秘めた状態のことを言います。

私たちに訪れるすべての出会いや出来事は、それが未来にある場合、形も輪郭もない、結果も出ていない「カオス」として存在しているのです。

「カオス」の中には、あらゆる可能性と制約、光転の因子と暗転の因子が孕まれています。

そのような「カオス」に形を与えるものは、人間の「心」です。未来からやってくる「カオス」に、私たちがどのような心で触れるかによって、「カオス」は光転の現実、あるいは暗転の現実へと結晶化してゆくのです。そして、「カオス」は、私たちが1度手を触れて形を与えてしまったら、もう2度と元の「カオス」には戻りません。

それほど私たちがどんな心で「カオス」に触れるのかが決定的に重要であるにもかかわらず、私たちの心は通常、「カオス」を快苦の感覚(快苦の振動)で受けとめ、マルかバツかで判断し、捉えてしまいがちです。それでは、「カオス」の中に潜んでいる暗転の因子をとどめ、光転の因子を引き出すことはかないません。

快苦の感覚(快苦の振動)を超えて、「カオス」に触れる方法には、①願い・青写真を描く、②試練の顔を見つめる、③「祈り心」によって事態に触れる──の3つがあります。「カオス」に対して泰然と向き合って願いを描き、目の前の「カオス」がどのような事態であるのかをしっかりと見つめ、祈り心で「カオス」に触れることによって、私たちは「カオス」を光転の現実へと結晶化させることができるのです。

出 典
『魂主義という生き方』p.104〜118「カオスという次元を加えて考えてみる」ほか
『未来は変えられる!』p.131〜144「マル・バツかカオスか──事態をどう受けとめるのか」、p.148〜169「願い・青写真を描く──カオスに触れる方法①」ほか
『運命の逆転』p.110〜124「快苦の振動を超える──カオス発想術」ほか