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できることの環・することの環

©︎KEIKO TAKAHASHI

大きな壁や試練に直面し、「もう何もできない」としか思えないときでも、実はまだ「できること」があり、「できるのにしていないこと」がある──。それを発見し、新しい未来を開くための智慧が、「できることの環・することの環」です。

困難な事態や高いハードルに見える出来事に出会ったとき、私たちの心の中から、できない言い訳や理由が次々と引き出されてくることがあります。そうなると、私たちの意識は「できないこと」に釘づけになり、心はエネルギーを失ってしまいます。

そんなとき、「本当にできないこと」と「できるのにしていないこと」は別であると分けて捉えることによって、困難や試練の見え方がまったく変わってきます。

例えば、陸上選手でもない私たちが100メートルを10秒で走ることは、「できることの環の外」=「本当にできないゾーン」にあります。しかし、速く走るためにトレーニングを続けることは、「できることの環の内」=「できるのにしていないゾーン」(=「できることの環の内・することの環の外」)にあります。

「本当にできないこと」への意識釘づけ状態をやめて、「できるのにしていないこと」を探し、「することの環」の中に入れてゆく。そして、「すること」に意識と行為を集中し続けることによって、私たちの心はエネルギーを取り戻し、事態の可能性が見えてくるようになります。こうして「する」を連ねてゆくならば、やがて「できることの環・することの環」の範囲が拡大し、私たちは人生の願いを果たせるようになるのです。

出 典
2016高橋佳子講演会「運命の逆転」(ご講演DVD・CD)