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具現の循環

未来からやってくる問題や試練に対し、「先智慧→実行→後智慧」というサイクルを回し続け、「心」と「現実」をつなぐことで、問題を解決し、さらに自らの魂をも進化・成長させる智慧──。それが、「具現の循環」です。

「先智慧」とは、未来からやってくる事態に対し、智慧を尽くして準備することです。具体的には、どのような願いや目的を持ってこの事態に向かうのかをはっきりとさせ、その事態の現状を意識化します。そして、その現状に向かう自分の心を見つめ、事態を迎え撃つ心の構えをしっかりと定め、必要な諸条件や諸準備(アクションプログラム)を整えます。この「先智慧」は、「ウイズダム」によって取り組むことができます。

次に「先智慧」で立てた願いやアクションプログラムに従って、「実行」してゆきます。

さらに、「実行」した結果、生まれた現実を、「後智慧」によって振り返ります。事態が暗転した場合は、その原因を自分に引き寄せ、そこに現れた自らのテーマを読み取る。また、光転した場合は、なぜ光転に導かれたのか、頂いた恩恵に心を向けてゆく。そして、次なる「先智慧」につなげてゆくのです。

このように、「具現の循環」を回し続けることによって、私たちは心と現実の関係を知り、自らの魂の成長に向かうことができます。「具現の循環」は、生み出された現実と私たちの心を立体的に結んで捉える、「魂の学」固有の取り組みなのです。これは、現実の次元しかカバーしないPDCAサイクル(生産技術における品質管理の改善手法)とはまったく異なります。

出 典
『あなたが生まれてきた理由』p.256〜261
 月刊『G.』2016年9月号「『魂の学』序説」
『新・祈りのみち』p.402〜407