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建前 本音 本心

「建前」と「本音」は、いずれも生まれっ放し育ちっ放しの未熟な心。それに対し、「本心」とは、いつもの心の奥に埋もれている、魂の次元に通じる後悔や願いのことです。

「魂の学」では、「建前」と「本音」と「本心」を、それぞれ互いに異質なものと区別しています。

一般的に、「建前」とは、「正論だけれど、どこか偽善的な想いや理屈」というイメージで捉えられています。

一方、「本音」とは、「建前」よりも奥にあって、「正直さも感じるけれど、おおっぴらにはできない後ろめたさや、さもしさが含まれた想い」として捉えられています。さらに、「『建前』よりも『本音』を語れる者同士の方が、絆は深い」というのも、世間一般で通用しているイメージではないでしょうか。

しかし、「本音」と「建前」のどちらがより深い想いということはありません。いずれも、生まれっ放し育ちっ放しの未熟な心に過ぎないのです。

それに対して、「本心」とは、「本音」と「建前」が並び合っているような浅い意識ではなく、いつもの心の奥に埋もれている想いであり、魂の次元に通じる率直な後悔や願いのことを言います。この「本心」は、「菩提心」(本当の自らを求め、他を愛し、世界の調和に貢献する心)と別にはなりません。

そして、生まれっ放し育ちっ放しの未熟な心を浄化して、自らの心の奥底に眠る「本心」「菩提心」を呼び覚ますための大きな手がかりとなるのが、『新・祈りのみち』です。

出 典
『止観行の極意Ⅰ』(新・止観シート研修の高橋先生著テキスト)