#
# #

トピックス

創造

「創造」とは、一般的には他に例を見ないオリジナルなものを、すなわち「無」から「有」を生み出すことを意味します。それに対して、「魂の学」では、ものごとがもともと抱いている「青写真」を探し、それを「因縁果報」の神理によって具現することを言います。

「創造」はもともと神が宇宙を生み出した「天地創造」の”Creation”の訳語で、一般的には「無」から「有」を生み出すことを意味します。

しかし、「魂の学」では、それだけではなく、いまだかつて開かれたことのない道を開いて、新たな現実を生み出すこと自体を「創造」と考えます。

そして、そのためには、私たちはまず、「青写真」を探し、見出す必要があります。「青写真」とは、ものごとがもともと抱いている、本来そうなるべき形の設計図、理想形のことです。「世界の側には無数の叡智(えいち)が潜(ひそ)んでいる」という見方を持ち続けることによって、私たちは「青写真」を探し、見出すことができるようになるのです。

そのうえで、見出した「青写真」を現実の世界に具現してゆくために、「因縁果報」の法則を生きることが必要となります。私たちが全力を尽くして「因(心)」を転換し、「縁(条件)」を整えて事態に向かうとき、暗転していた現実は、私たち自身を軸に転回し、光転の現実へと変貌(へんぼう)することになります。こうして、「青写真」からかけ離れていた現実は、「青写真」に肉薄するものとなり、「創造」への道が開かれてゆくことになるのです。

この生き方を連ねたとき、私たちは願うべき現実を生み出し、さらには「使命」を生きることへと誘われてゆきます。

出 典
月刊『G.』2022年5月号~9月号「『魂の学』序説 創造の道Ⅰ~Ⅴ」