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時代の3毒

©︎KEIKO TAKAHASHI

現代社会には、「唯物主義」「刹那主義」「利己主義」という3つの生き方が、知らず知らずのうちに浸透しています。そして、これら3つを「時代の3毒」と呼びます。

「時代の3毒」とは、現代社会を覆い、私たち人間の心に流れ込み、支配している3つの生き方──「唯物主義」「刹那主義」「利己主義」のことです。

この3つの主義は、言葉を換えれば、「お金のこと、目先のこと、自分のこと」ばかりに関心を注ぐ生き方であり、現代社会を生きる私たちの内側に「毒」のように流れ込み、私たちの心と現実を歪めてしまいます。

「唯物主義」とは、「目に見えるものしか信じない」という姿勢であり、形あるもの、数字や成果だけに重きを置く精神のことです。

「刹那主義」とは、過去や将来のことよりも、「今さえよければそれでよい」と、目先の結果や利益だけを求める生き方です。

「利己主義」とは、自分のことばかり考え、「自分がよければそれでよい」という姿勢のことで、「エゴイズム」と同じ意味です。

私たちの心が「お金のこと、目先のこと、自分のこと」に侵食されているならば、それ以上の現実を生み出すことはできません。 しかし、私たちの人生には、それらを超えて、応えるべき何かが存在しています。そして、GLAが提唱する「魂主義」とは、1人ひとりが、本当の自らの人生に応えてゆくために、これら3つの主義に真っ向から抗い、闘ってゆく生き方なのです。

出 典
『魂主義という生き方』p.80〜87
月刊『G.』2018年10月号「『魂の学』序説118 魂主義再考Ⅰ」