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心の鏡

©︎KEIKO TAKAHASHI

私たちの内側には、世界を映し出す「心の鏡」と呼ぶべきものが存在しています。そして、私たちは事態や出来事をあるがままに見ているわけではなく、自らのその「心の鏡」に映ったものだけをリアルに感じ、それに基づいて人生をつくってしまっているのです。

私たちは常に、自らの「心の鏡」を通して、事態や出来事を見ています。そして、「心の鏡」に映ったものを実態と思い込み、疑うことすらできなくなっています。

しかし、「心の鏡」は、事態や出来事をありのままに映し出しているわけではありません。「心の鏡」が歪んでいれば、事態を歪んで映し出すことになります。また、「心の鏡」に映らないものは、たとえ目の前にあったとしても、存在しないことになってしまいます。

たとえば、ある1つの仕事に向き合ったときに、「心の鏡」が「困難な仕事」と映し出したら、どんなに可能性があっても、「不可能な仕事」としか見えなくなってしまいます。逆に、その仕事がどれほど難しい問題を抱えていようと、「心の鏡」が「たやすい仕事」と映し出したら、その問題は見えなくなり、その人にとっては存在しないことになってしまいます。

本当は常に可能性と制約が混在する事態や出来事──「カオス」に対しても、私たちは自分の「心の鏡」に映ったものだけをリアルに感じ、それに基づいて判断と選択を積み重ね、人生を形づくってゆくことになります。だからこそ、私たちはその「心の鏡」の歪みを見つめ、性能を上げることによって、事態や出来事──カオスを見極め、新しい人生をつくることができるようになるのです。

出 典
『運命の逆転』p.156〜208「『心の鏡』の法則──幻想の運命を超える」ほか
2016青年塾セミナー「未来は変えられる!──願いを実現する『世界との交流』」(ご講演DVD・CD)