希望の王国──地図にない国を求めて
東日本大震災の2年後、東北再生、日本再生に向かう深い祈りと希望に満ちた24篇の写真と詩のメッセージ集。
【概要】
震災以降、被災地を歩き、その想いを詩につづってきた高橋先生が、さらに第3弾として著したのが本書。深い祈りと希望に満ちた24篇の写真と詩のメッセージ集。私たちが生きるこの世界は、いつ何時、思いも寄らない大災難が起こるかわからない。しかし、その厳しい現実の中にあったとしても、その圧倒的な試練の流れに逆らうように、人間の奥底から湧き上がるすべてを超えるような力。その力こそが、私たちの真の希望であり、求めるべき「希望の王国」ではないかと問いかける。
【目次】
プロローグ
忍土暗夜
曙光
地図にない国を求めて
【メッセージ 高橋先生より】
東日本大震災の2年後、復興に向けて、多くの想いとエネルギーが注がれていた状況でしたが、まだ事態はカオスとして私たちの前にあったように思います。
しかし、同時に、それまで『果てなき荒野を越えて』『彼の地へ』の中でも触れさせていただいた被災地の皆さんの生き方、存在の根源に湛えられたしなやかで強い心に、私たちは大きな希望を示されました。
深い痛みに苦しんだからこそ、より大きく、深く、優しく生きることができる──。1人ひとりが抱えた痛みにまったく同じ形がないように、1人ひとりが示した新しい生き方も、それぞれが独自の輝きを放っていました。そして、それらが集まってできる希望の国を予感させるに十分なものでした。混沌とした気配の中で新たな国が生まれてくる予感に満ちた一冊になったと感じています。
定価1,676円(税込) 電子書籍版あり