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フローレンス・ナイチンゲール ── クリミア、もう1つの戦い
総合プロデュース・高橋佳子先生
作・ルネサンスアートシアター

150年前──。それは、1人の女性のどうしても捨てられない願いから始まった

【物語の紹介】
今日、看護師のいない医療現場などは考えられない。しかし、看護師という職業が生み出されたのは、わずか150年前のこと。それは、自然な成り行きではなく、あるとき、1人の人間がやがて来る未来を思い描き、声を上げ、命をかけて行動した結果であった。「看護」という仕事を発明した人物の名は、フローレンス・ナイチンゲール──。
『クリミアの天使』と讃えられ、可憐なイメージで語られることの多いその人こそ、傷病者のお世話という営みを看護師という専門職にまで高め、今日の看護教育、看護制度の基礎を確立した人物である。彼女は、その後、第1次世界大戦を皮切りに、人類史上まったく不連続な規模の傷病兵を生み出す時代がやってくることを感じていたかのように、看護という仕事の確立に命を捧げてゆく。
19世紀の初め、裕福なイギリスの上流階級の家に生まれたフローレンスは、高度な教育を受け、華やかな社交界にも魅力を感じる一方で、「私に仕えなさい」という神の声を自らの内に聴き、病人のお世話をする仕事に就きたいと願うようになる。しかし、それは当時、貧しく身分の低い女性たちの仕事であった。家族の猛反対に遭いながらも、自らの願いを貫き始めたフローレンスに、クリミア戦争の勃発とその惨状の報せが届く。「私に、そこへ行けと……?」――世界からの呼びかけを聴き、戦地に赴いたフローレンス。しかし、そこで彼女を待っていたのは、もう1つの壮絶な戦いだった……。

ルネサンスアートシアター 2015年度作品
定価(本体5,741円+税)*約122分
★★ 研鑽用のみならず、一般の方にもぜひ御覧いただきたい内容

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