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人生祈念館奉納

人生祈念館奉納

天と地をつなぐ場所――人生祈念館

「GLA八ケ岳いのちの里」は、世代別の各種セミナーや「止観シート研修」などの研鑽の場として、多くの会員に親しまれている「魂の故郷」です。そのいのちの里の北端に端正なたたずまいを見せるのが「人生祈念館」――。

「人生祈念館」が示すのは、魂を重んじる生き方と新しい葬制のあり方です。高橋佳子先生は、この場に2つの柱があることを明かされています。

第1の柱は、 様々な人生の条件を背負った1人ひとりがどのように生きたのか。その人生の足跡、生きた証が蓄積される場であるということです。

第2の柱は、それと同時に、「人生祈念館」が八ヶ岳いのちの里の祈りの中心となるということです。この場を訪れることで、私たちは、深い祈りに導かれ、自らの生き方を想い、魂としての生き方を思い出すことに誘われます。

人生祈念館全景(背景は八ヶ岳)
左:回廊 中央:ホワイエ 右:聖堂

「人生の記念碑」を伝え遺す――人生祈念館への奉納とは

人が真に後世に伝え遺してゆくべきものは何なのでしょう。それは、歴史や伝統だけではなく、1人ひとりの人生の足跡そのものであると私たちは考えています。魂を映し出す人生の足跡こそ、GLAにとっての宝であり、後世に伝えられるべき大切な遺産の1つです。

限られた時の中で、願いと後悔を重ねながら生きた人生の形見としての「人生記録」を、「人生の記念碑」としてお預かりするのが、「人生祈念館奉納」のしくみです。
このしくみの大きな特徴の1つは、生前に奉納を申し込んだ会員の皆様が、自らの手で「人生記録」に取り組み、それを納めることにあります。それは、新しい人生伝承の実践であり、1人ひとりの魂を重んじる新たな葬制のあり方と言えるものです。
なお、ご希望される場合には、その人生を支えた肉体の形見としての「ご遺骨」も、合わせてお預かりいたします。

本施設やしくみの趣旨を理解し、賛同される方であれば、会員でなくても、どなたでも奉納することができます。

※祭祀はGLA式で執り行われることをご承知ください。

左:奉納の儀 右:司祭の祈り

1人ひとりの伝記として後世まで――「人生記録」の奉納

誕生から死に至るまで、人生の折々の場面で体験した様々な出来事や出会い、喜びや悲しみなど、人生の道のりをしたためて作成していただくものが「人生記録」(※)です。
完成された「人生記録」は、「奉納の儀」において朗唱していただきます。その後、映像化して永年にわたって保存させていただきます。ご遺族は法要などの際に、ご覧いただくことができます。

奉納をお申し込みいただいた方には、「人生記録」のうち、「プロフィール」については全員にお取り組みいただきます。「お写真」も、全員にご提出いただきます。
「人生回帰の書」や「人生の栞」については、希望される方のみの取り組みとなります。
係の者がご一緒に作成させていただきますので、お気軽にご相談ください。
「人生回帰の書」の取り組みをご希望される方は、各地で実施される「学びの集い」に参加することができます。

※「人生記録」とは、次のものを指します。

「プロフィール」(必須)……奉納にあたっての願いや、ご自身や故人の主な経歴などについてしたためていただく簡易な略歴の書です。所定の用紙に記入していただきます。

「お写真」(必須)……人生の折々に撮影された在りし日を忍ぶお写真のことです。「人生記録」として、原則として15枚までお預かりします。

「人生回帰の書」(選択)……ご自身や故人の人生を振り返って、様々な出来事やそのときのお気持ちなどを、思う存分したためて作成していただく人生史です。

「人生の栞」(選択)……ご自身や故人の人生を振り返ったうえで、子孫や後世の人々に送るメッセージです。

左:「プロフィール」の取り組み 右:「人生記録」は映像化され、「人生記録出会室」でご覧いただくことができます。

永遠の友情を深めるために――刻銘碑にお1人お1人のお名前を

奉納された方のお名前は、「人生祈念館」の敷地内に設置された「刻銘碑」に刻まれます。
実在界を旅立ったあとも、同じ道を歩むお1人お1人との「永遠の友情」を深め続ける――。そのような私たちの願いのしるしです。

人生祈念館と刻銘碑(予想図)
刻銘碑

人生を支えた肉体へ感謝を込めて――大自然への奉還

皆様のご希望に応じて、「人生記録」とともに、人生を支えた肉体への感謝を込めて、「ご遺骨」もお預かりすることができます。専用の骨壺に納め、30年間、大切に安置・保管いたします。お預かりの期間に達したご遺骨は、司祭が司る「奉還の儀」をもって、丁重に散骨(海洋散骨)し、大自然にお還しいたします。

なお、ご遺骨がない場合でも、奉納することができます。その場合は、「人生記録」の奉納が中心となります。

左:納骨室 中央:30年間、大切に安置・保管いたします 右:「奉還の儀」

奉納料について

「人生祈念館」への奉納は、「人生記録」と「ご遺骨」の奉納、永年にわたる供養、散骨を含め、1御魂につき、費用一式50万円となっております(年会費はかかりません)。

先祖代々の御魂の奉納をお考えの場合など、御魂が多数になる場合、1つにまとめて、1体分として扱うことができます。また、お墓全体の改葬を希望される場合には奉納料に関する特例制度もありますので、ご相談ください。

お申し込みの手順について

※人生祈念館奉納に関して、さらに詳しくお知りになりたい方は、各本部事務局までお尋ねください。

奉納者の声

母が亡くなって3年、父は今年の1月に亡くなり、ずっと、「人生祈念館」ができるのを楽しみにしていましたので、約束が果たせて安心しました。本当に素晴らしい場所ですね。2人とも会員として30年以上歩んできましたので、その2人が還る場所を用意していただいて本当に有難いです。父も母も「かけ橋セミナー」などのプロジェクト(ボランティア)でよく来た思い出の場所でもあるので……。

(50代男性)

今回、「人生の栞」を書く中で、亡き母の人生を振り返りながら、本人は母親の愛情も父親の愛情も知らずに育ったのに、無償の愛を子どもたちや孫たちに与えてくれて、母は本当にすごいなと思いました。「奉納の儀」の最後の方で、母の遺影を見ていると、すごく笑っている顔に見えて、何とも言えない、きらきら光っている感じで、「ああ、お母ちゃん、癒やされているんだね」って思いました。本当に有難い場でした。

(60代女性)

すごく幸せと言いますか、涙が出て仕方がなかったです。主人は急に亡くなったので、あのときは泣いている暇がなくて、17年たった今、泣けちゃって。たくさんあった問題をクリアしてここまで来て報告できたことは、最高に幸せだなと思います。私も申し込んでいるのでよろしくお願いします。もう「大安心」の境地と言いますか、「歳をとってからこんな気持ちになれるんだ。すごいことだ」と話しているんです。

(70代女性)

今の気持ちを一言で表せば、「感無量」ということに尽きますね。亡き母親の歓びが直に伝わってくるようなうれしさがあります。ちょうど10年前に狭心症で入院したのですが、それから、本当に心待ちにしていた10年だったのではないかと思えて……。いのちの里に高橋先生が立ててくださった光の柱の一員に迎え入れていただいて、本当に魂の誉れであり、このことを願ってやまなかった今なのだと心に刻みました。

(60代男性)