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新社会人となり、悪戦苦闘の日々。心と現実のつながりを知ったとき、仕事でも成果が出せるように

今回、お話をお聴きしたのは、商社で営業のお仕事をされている、会社員のMさん(30歳、男性)です。入社当初、日々の仕事の中で試練に直面し、ときには理不尽としか思えないような要求を突きつけられることも――。そんなとき、「青年塾セミナー」(30歳以下の会員対象)に参加したことが、Mさんにとって人生の転機となりました。いったいどのような歩みがあったのでしょうか。

■揺れ動く想いをひきずって
――就職してから、どのように働かれているのですか?

 就職して1年目は、とにかく仕事を覚えるのに必死でした。その中で、「頑張っても報われない」と理不尽に感じ、感情的になることもありました。さらに、任される仕事がだんだん増えてきて、責任が重くなると、次には不安と恐怖が出てくるようになったんです。仕事上のトラブルが立て続けに起こり、先が見えない状況に圧迫されて、朝、出勤しようと家から1歩出ただけで、「もう帰りたい」、そんな想いが湧いてくる日々でした。不安と恐怖で落ち込んだかと思うと、不満と怒りでいっぱいになる――。
揺れ動く想いを引きずって、1日中とらわれることもありました。そのころは、精神的にも肉体的にも、かなり追い詰められていましたね。そんな中で就職2年目を迎え、「2015青年塾セミナー」に参加したんです。

■変化は「2015青年塾セミナー」から始まった
――参加してみていかがでしたか?

 セミナーで高橋佳子先生のご講演をお聴きして、「大切なものを見失っていた。何をやっていたんだろう……」と心の深いところから湧き上がる後悔を感じ、「青年塾で学べば、きっと道が開かれる。今度こそ、この道を信じて歩もう」と新たな願いが喚起されました。これを機に、「青年塾」での鍛錬を本格的に始めたんです。
――その後の歩みはいかがでしたか?
 「青年鍛錬プロジェクト」に参入して、「プロジェクト活動」(ボランティア)にも積極的に参加するようになりました。たくさんの仲間との出会いも、とても刺激になり、少しずつ自分の気持ちに変化が起こり、仕事での人間関係も変わり、成果も出せるようになってきたんです。
――具体的に大きかったことは何ですか?
 「止観シート」(心を心で摑み、その傾向を発見して、心と現実を同時に変革してゆくためのシート)と『新・祈りのみち』(高橋先生の著作)の取り組みはとても大きいですね。高橋先生の言葉に触れると、「ああ、この想いにやられていたのか」と、自分では気づけなかった想いを発見して驚きます。心と現実のつながりが見えてくるようになると、本当は相手が何を言いたかったのか、その背景が見えてきて、実は自分にも原因があったんだということが、だんだんわかってきたんです。自分がすぐに被害者意識に陥ってしまう傾向があることも発見しました。
 こうして取り組みを続けてゆくうちに、アップダウンする気持ちの振り幅が小さくなり、本来やるべきことに集中でき、仕事の効率も格段に上がりました。その結果、上司や先輩からも信頼されるようになり、任される仕事も増えました。

■「支えたい」という願いに向かって生きてゆきたい
――少し具体的に教えていただけますか?

 ある機器に搭載する新たなシステムの開発に関わる業務を最初から任せてもらったことがあります。先方からの細かな要求や質問に対して、納得していただけるように丁寧に説明することは大変です。この際も気持ちのアップダウンはありましたが、入社当初とは比較にはならないほど落ち着いていました。社内だけでなく社外の関わりある皆さんにも相談しながら、アドバイスをもらい、解決策を見つけたり、打ち合わせを重ねたりして仕事を形にできたことは大きな経験でした。
――最後にこれからに向かうお気持ちを一言お願いします。
 自分の内側(心)を見つめてゆく中で、自分の心の動きが現実をつくっているというつながりを感じると、仕事もとても楽しくなってきます。業務の中で、要請に追われがちですが、青年塾の場で立ちどまり、自分の内を見つめて、「魂-心-現実」の関係を見つめることができる環境にとても感謝しています。私も学ぶ中で、自分の「支えたい」という願いがわかってきました。これからも、その願いに向かって生きてゆきたいと思います。