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トピックス

新型コロナウイルスはカオス──「私が変わります」で迎え撃つ(会員の皆様へ)【7月26日改訂版】

連日、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大がテレビやインターネットで報じられ、先の見えない不安や戸惑いを感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
このようなときこそ、私たち1人ひとりが「魂の学」の視点で事態を捉えることが何よりも大切です。
高橋佳子先生は、新型コロナウイルスについて、次のようにおっしゃっています。

──新型コロナウイルスは「カオス」(まだ結果や結論が出ていない、様々な可能性と制約を秘めた混沌とした状態)です。試練は呼びかけ、必ず一本の白い道があります。
今こそ、すべてを学びのときとして、「私が変わります」で迎え撃ちましょう。新型コロナウイルスにエネルギーを奪われ、漠然と不安になったり、不要な恐怖に呑まれたりしてはいけません。カオスの顔を正しく見て、神理で行じること。それは、私たちの受信を変え、発信を変えること。「自律―責任」の善我を育み、具体的に行動することです。──

高橋先生のこのお言葉を心に置いて、新型コロナウイルスのことについて、現時点の見解を分かち合わせていただきます。
ただし、事態は刻々と変化していますので、最新の方針などについては、GLA公式ホームページや各本部事務局にご確認ください。

新型コロナウイルス=カオスの顔を見る
──押さえておきたい3つのこと

新型コロナウイルスをカオスと捉え、そのカオスの顔を見つめたときに、現時点では、以下の3つのことを押さえておきましょう。

(1)第7波が本格化、国内の新規感染者が初めて20万人を上回る
新型コロナウイルス感染拡大の第7波が本格化し、7月23日、国内の新規感染者は初めて20万人を超え、4日連続で過去最多を記録しました。また、療養中の感染者は100万人を超えました。
このような状況にあって、感染拡大防止に向け、1人ひとりが「5つの行い」(①手洗い、②マスク、③換気、④検温、⑤喉を潤す・加湿・うがい)、「3つの戒め」(「密閉」「密集」「密接」という3つの「密」を避けること)を徹底することが重要です。

(2)感染者の8割が風邪程度の軽症で終わるが、高齢者やご病気の方は重症化のリスクがある
新型コロナウイルス感染症はウイルス性の風邪の一種で、感染した8割以上の方が風邪程度の軽症で終わります。
その一方で、高齢者(豊心層)の方や糖尿病、がん、肺疾患、心疾患などのご病気のある方は、そうではない方々と比べて、肺炎など、重症化する危険が高いことがわかっています。

(3)新型コロナウイルスは、医療問題であること以上に、私たちの心=受発色の問題である
これら2つのことから、私たちが考えなければならないことは何でしょう。それは、新型コロナウイルスは、ともすると多くの人々の心の中に「感染しても大したことにはならないから、自分にはあまり関係がないのではないか」「今は大変でも、やがて何とかなるのではないか」という想いを生じさせ、本人が無自覚のうちに感染の媒介者となり、次々と感染を拡大させてしまう危険があるということです。
高橋先生は、新型コロナウイルスは私たちの「鈍感─曖昧─混乱」という快・衰退の心につけ込んでくること、それゆえに新型コロナウイルス問題は医療問題であること以上に、私たちの心=受発色(受信と発信、それによって生じる現実)の問題であると示されています。
そして、新型コロナウイルスは、私たち1人ひとりに、他を思いやる気持ちや愛情──菩提心(本当の自らを求め、他を愛し、世界の調和に貢献する心)を土台とした、命を守るための新しいライフスタイル──「私が変わります」という行動を起こすことを呼びかけているとおっしゃっています。

新型コロナウイルスに打ち克つために
── 5つの行い、3つの戒め

このような新型コロナウイルスの性質、さらにそこから呼びかけられていることを踏まえ、私たち1人ひとりが取り組むべき神理実践として高橋先生が示されているのが、「5つの行い」と「3つの戒め」です。

1. 5つの行い

①手洗い
外から帰宅したとき、学校や仕事先に到着したとき、食事の前、調理の前後、トイレの後など、必ず石鹸で手洗いをします。マスクなしで咳やくしゃみをした後、鼻水をかんだ後、マスクを触った後なども、手洗いを励行しましょう。
手洗いは石鹸を使うことをお勧めします。石鹸には界面活性剤が入っていて、ウイルスは界面活性剤が苦手だからです。アルコール消毒液も有効です。
ウイルスの付着した指先で鼻や口、目の粘膜に触れると、感染する可能性があるので、手洗いをする前に「顔を触らない」ことが大切です。

②マスク
新型コロナウイルスは、感染しても自覚症状がないケースがあり、気づかぬうちに感染の媒介者となる可能性があります。このため、たとえ症状がなくても、誰もが必ずマスクを着けて感染拡大を防ぐという意識と行動が必要です。
自らを感染から守るという側面でも、マスクを着けることによって、ウイルスの付着している手が口に触れにくくなる、鼻孔や口周辺が加湿されるなどの意味があります。


③換気
新型コロナウイルス対策には、換気が効果的です。人が集まる場所はもちろん、ご自宅でも、夜休むときは別として、1時間に1回5~10分程度、換気をしてください。
その際、対角線上に2カ所開けると、空気の入れ換えが早くなります。また、サーキュレーターを使うと、効果的に換気や室温調整ができます。風が直接人に当たらないように空気の流れをつくることが大切です。その場合、首振り機能は不要です。
また、環境消毒も大切です。人がよく触れる場所(ドアノブ、テーブル、手すり、照明のスイッチ、リモコン、トイレのレバーや便座など)を1日1〜2回、薄めた漂白剤またはアルコールを含んだティッシュで拭くようにしましょう。特に、共用の洋式トイレは要注意と言われています。使用する際には、必ず前後に、レバーと便座を拭くようにしましょう。

④検温
重症化の「兆し」を早期に発見するために、「自分は大丈夫」と思っても、1日1回は体温を測定しましょう。目安として、37.5度以上の発熱があったり、普段の体温より1度以上高かったりしたときは、医療機関に相談するようにしてください。
もちろん、体温が高くなくても、体調が悪ければ、早めに医療機関に相談することをお勧めします。


⑤喉を潤す・加湿・うがい
空気が乾燥すると、喉の粘膜の防御機能が低下しますので、乾燥しやすい室内では加湿器などを使って、適切な湿度(40〜60%)を保つことが大切です。
インフルエンザウイルスの場合、湿度40%未満ではウイルスの半数以上が生き残るのに対して、湿度50%では生存率が大幅に減ります。加湿器がない場合は、部屋にぬれたバスタオルをかけるだけでも湿度が上がります。
喉を乾燥させないために、マスクの着用、喉が渇く前のこまめな水分補給、口の中を清潔に保つうがいを励行しましょう。

コロナの夏を乗り切る熱中症予防対策 3つの原則

①外を歩くときは、日傘を差す(日傘がない場合は、帽子を被る)
強い日差しを避けるには、日傘が有効です。また、日傘によって、周囲と距離を取ることもできます。日傘がない場合は、帽子を被りましょう。

②部屋に温度計・湿度計を置いてチェックする
体感温度、エアコンの設定温度と実際の部屋の温度は、しばしば異なる場合があります。温度計の表示が28度以上の場合、また湿度計の表示が50〜60%を超える場合は、エアコンのスイッチを入れましょう。
そして、熱帯夜の場合は、夜寝ている間に熱中症になるケースが多いので、朝までエアコンをつけっ放しにするようにしましょう。

③風通しのよい服を着る
吸水性がよく、早く乾く素材、たとえば、ポリエステル、麻、綿などの素材の服がお勧めです。また、汗の蒸発を助けてくれるので、肌着を着用するようにしましょう。

2. 3つの戒め

「5つの行い」とともに、とりわけ大切なのが、「3つの戒め」です。新型コロナウイルスのクラスター(感染した人の小集団)発生をとどめるために、
①換気の悪い「密」閉空間
②多くの人が「密」集する場所
③近距離での「密」接した会話

という3つの条件=3つの「密」が重なる場所や場面を避けるということです。

特に、多くの人々が、互いに手を伸ばすと届く距離で、一定時間以上の会話を交わす場合、咳やくしゃみなどがなくても、感染が拡大するリスクがあることがわかっています。このため、会議などを行う場合は、人と人との距離を1メートル以上あけるようにしましょう。

神理のライフスタイルを確かにする

こうした「5つの行い」と「3つの戒め」は、他を思いやる気持ちや愛情──菩提心から生まれる行いです。私たちは、新型コロナウイルスが私たちの心につけ込み、感染が広がってゆくという事態に打ち克つために、自らの心の中から菩提心を引き出さなければなりません。
ぜひ、神理実践の機会として、祈りや禅定に親しむ時間もつくりましょう。たとえば、『新・祈りのみち』の中の「光を受けるための祈り」を祈り、自らの心に神の光をお受けするなど、神理のライフスタイルをいっそう確かにしてゆきたいと思います。

苦・衰退になることなく、「自律―責任」を生きる

防災の原則では、「自助」が何よりも大切と言われています。新型コロナウイルス対策でも、自助、つまり「1人ひとりが自分で自分の身を守る」という意識を持つことが大切です。
「新型コロナウイルスのことはよくわからない」と感じて、漠然とした不安と恐怖に陥ってしまうこともあるかもしれません。
しかし、先生は、こうおっしゃっています。

──苦・衰退になる必要はありません。妄想にやられず、「恐怖―逃避」の善我である「自律―責任」を、今こそ生きましょう。自らの受信と発信を転換してゆきましょう。重要なのは、行動することです。──

先にご紹介した「5つの行い」(①手洗い、②マスク、③換気、④検温、⑤喉を潤す・加湿・うがい)と「3つの戒め」(3つの「密」を避けて行動する)──を「行」のように実践し、日々のライフスタイル、習慣にしてゆきましょう。私たち1人ひとりの実践が、自らや家族、関わる場を新型コロナウイルスから守ることになるのです。
なお、GLA会員ホームページに、会員用の「新型コロナウイルス対策問い合わせ」の入力フォームを用意しています。ぜひ、ご活用ください。