見慣れた普段の世界がある日突然違って見えるときがある。
くすんでいた周囲の光景が洗われたように輝き出すことがある。
あるがままの世界と私たちを隔てていた見えない覆いが外れる瞬間である。
重要なことはそのとき私たちは世界と隙間なく密着するのである。
夾雑物(きょうざつぶつ)を取り除いて世界に直に触れ鮮やかに生きる力を取り戻すのである。
高橋佳子
2024.10.30