人生の出会いと出来事にはいくつもの姿が内包されている。
失敗としか思えない現実が新たな生き方のきっかけに変貌(へんぼう)し大成功の出世が奈落への転落の扉にもなってしまう。今見えている姿は1つの可能性・1つの制約でしかない。
重要なことはものごとが抱く本質にいかに迫るかということである。そこにある何層もの「意味の地層」を生きて横断し、遡(さかのぼ)ることで今応えるべき道を見出すのである。
それこそが事態から「呼びかけを聴く」生き方である。
高橋佳子
2024.2.23