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心の開墾なくして
人間の発展はない。

誰もが
蒙昧未拓(もうまいみたく)の荒蕪(こうぶ)を
その内に抱えて
人生を始める。

何が自分を動かしているのかも
自分が何を願っているのかも
わからない自分から
出発するのである。

日々、心に向き合い
そのはたらきを知り
真(しん)の心の主人となるとき
隠れていた地力(じりき)が現れてくる。

自らを耕すことは
光発掘の歩みにほかならない。

高橋佳子

2022.6.6