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三宝出版ホームページでは、専門分野の方々による『2つの扉』応援メッセージを連載しています(8)

三宝出版のホームページのブログでは、経営・医療などの専門分野の方々による『2つの扉』応援メッセージを連載しています。詳しくは→コチラ 

今回は、経営分野の八木和男さんのメッセージをご紹介します。

「本書の内容を日々生かせば必ず道は開ける! 経営者必読の1冊!」

八木和男さん(株式会社八木繊維代表取締役)

本書の第4章「心に人を住まわせる」では、写真家の緒方啓助さんが、巨大広告キャンペーンで「相手の立場に立つ」という実践をした例が紹介されています。この話を読んだとき、かつての自分を思い起こしました。
私は、企業・自治体・各種団体のユニフォームを製作・販売する会社を経営しています。以前は、本当に自分中心の経営でした。お客様の要望を聞くことなく、自分の考えを一方的に伝えるという営業スタイルで、一時的に売上が上がっても、業績は不安定でした。
しかし、本書の著者の高橋先生が提唱する「魂の学」を学び始めた私は、次第に「お客様のニーズは何だろう」と考えるようになったのです。
お客様からの様々な要望をお聞きし、相手の立場に立って考える中で、それまで抱いていた「ユニフォームは汚れを防ぐために着るもの」という先入観が大きく変わり、「社員の方が快適に、プライドを持って仕事ができる」「着ている方や企業の好印象、イメージアップにつながる」など、ユニフォームには様々な可能性があることが見えてきました。そのように捉え方が変わると、不思議なことに地元の優良企業をはじめ、お客様が増え、会社の経営が安定してゆきました。
また、第4章の「他者不信」「他者軽視」の話では、私の中にも「他者軽視」があることを感じました。そして、「あなたが他者軽視の問題を抱えているなら、何よりも『相手に耳を傾ける』ことから始めてみましょう」(140ページ)という一文を読み、早速、「相手に耳を傾ける」実践をしてみました。
会社で、普段はあまり気に留めていなかった社員に声をかけ、相手の話に耳を傾けて聞いてみると、その人自身のよさやアイデアが見えてきて、私が抱いていたその方に対する思い込みが溶けて、違う関わりが生まれたのです。
「本書の内容を日々生かし、心に人を住まわせることができたら、必ず道が開ける!」。
これが率直な私の実感です。この本は、お客様や取引先、従業員など、多くの人と関わる経営者には必ず読んでいただきたい1冊です。仲間の経営者と一緒に読み深め、語り合ってゆきたいと思っています。

自分の意見は熱意を持って語っても、相手の意見には関心を持てない──。そのことに気づいた八木さんは、相手の話に耳を傾け、相手を知ることを続ける中で、新しい人間関係、新しい未来をつくってゆかれました。この体験は、経営者はもちろん、すべての人にとって、自らの限界を突破する大切な手がかりを教えているのではないでしょうか。

(文責:三宝出版)