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崩壊の定 不随の定

私たちが生きるこの世界にはたらいている2つの定。それは、あらゆるものを古びさせ、風化させる「崩壊の定」と、複雑な関係がからみ合い、思うにままならない「不随の定」のことを言います。

私たちが生きる世界には、「崩壊の定」「不随の定」と呼ばれる2つの法則がはたらいています。

ものごとに取り組むとき、企画や計画の段階では完璧に思えても、いざ実行すると、様々な問題や思わぬ障害が現れてきます。それは、「必ず現れる」と言っても過言ではありません。なぜなら、この世界は心に刃を突きつける「忍土」であり、「崩壊の定」「不随の定」がはたらいているからです。

「崩壊の定」とは、秩序から無秩序への強い流れです。この世界にあるすべてのものは、何もしなければ確実に古くなり、劣化して、さびつき、朽ち果ててゆきます。

そして、「不随の定」とは、文字通り、自分の思い通りにはならないということです。自分の意図通りに理解してもらえることは難しく、自分に問題がないように思えても、思わぬところから障害が生まれてくる。この世界で生きるとは、この2つの定の下に生きなければならないということなのです。

これら2つの定によって、世界にはあらゆる問題が生じることになります。しかし、この2つの定を、世界を生きる前提として受けとめるならば、「何が起きても不思議ではない」と事態に向かう不動心が生まれ、私たちはこの2つの定の流れの中でも、新しい現実を生み出すことができるようになるのです。

出 典
『魂の冒険』p.90〜94
『1億総自己ベストの時代』p.149〜155
『最高の人生のつくり方』p.134〜135