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三宝出版ホームページでは、専門分野の方々による『2つの扉』応援メッセージを連載しています(10)

三宝出版のホームページのブログでは、経営・医療などの専門分野の方々による『2つの扉』応援メッセージを連載しています。詳しくは→コチラ

今回は、経営分野の中島由雄さんのメッセージをご紹介します。

経営者のバイブル。ここに書かれていることを実践すれば、必ず道が開きます!

中島由雄さん(東洋スレート株式会社代表取締役)

本書を一読して、「この本は、まさに経営者にとってバイブル。ここに書かれていることを実践すれば、必ず道が開く」と直感しました。とりわけ心に響いたのは、第7章の以下の言葉です。
「どれほど素晴らしい青写真でも現実にしようとしなければ理想のままで終わる。……障害や困難の前で立ち尽くすだけではその壁を乗り越えることは絶対に不可能である。今、できること。できるのにしていないこと。それを行動にしてみよう。『する』を連ねることは『できることの環』を広げるだけではない。私たちを人生のミッションに導いてさえくれるのである」(244ページ)
当社は、まもなく創業100年を迎える建材メーカーです。しかし、リーマンショックの翌年、売上、利益ともに落ち込み、主力商品の建築資材「スレート」の市場が縮小。価格競争も激化し、このまま行けば立ちゆかなくなることが懸念される状態でした。
そこで私は、会社を継続させるためにも業態を転換し、施工工事という付加価値をつけて顧客に貢献できる会社に変えてゆこうと考えたのです。ところが、なかなか社員は動こうとしません。怒り心頭になった私は、社員との溝を深めてしまいました。
そんなとき、著者の高橋佳子氏が提唱する「魂の学」を共に学ぶ経営の先輩から助言を頂く中で、社員との会話がまったく噛み合っていないこと、そして、社員は社員の考えがあり、一方的に命令しているだけでは社員は変わらないことに気づいたのです。
そこでまず、社員の気持ちをよく聞き、信頼関係を築いたうえで、会社の方針を理解してもらえるように心がけました。社員間のわだかまりには、互いの関係が改善するよう双方に関わり、課題に対しては、プロジェクトチームを立ち上げ、解決してゆくしくみもつくりました。
やがて社内には活気が戻り、社員は積極的に新たな分野に挑戦し、失敗してもあきらめないようになってゆきました。ついには新分野への進出も成功し、売上は回復、利益はリーマンショック前を超えるまでになったのです。
この体験以降、コロナ禍や最近の物価高騰の中で、試練は次々にやってきますが、どんな試練が来ても逃げることなく引き受け、社員の皆と共に乗り越えられるという確信を持つことができるようになりました。
これまでの歩みを振り返り、本書第7章を読み進める中で、「する」を連ねるという心得がいかに大切かを痛感しています。
「する」を連ねることで、顧客が歓ぶ未来、社員1人ひとりの可能性が開花して会社が活性化する未来のために生きる――私自身がその人生のミッションに導かれていることを思わずにはいられません。「壁を乗り越えたい」「事業を未来につなげてゆきたい」――本書は、そのように願う経営者の方に、ぜひ読んでいただきたい1冊です。

「する」を連ねることで、常々心を悩ませている問題や壁を乗り越えてゆけるばかりでなく、人生のミッションへと導かれてゆく──。それは、決して中島さんの人生だけに起こることではないはずです。本書では、誰もが「する」を連ねることができるように、日常の歩みを点検するチェックリストも用意されていますので、ぜひ、ご活用ください。

(文責:三宝出版)