#
# #

トピックス

新型コロナウイルスはカオス──「私が変わります」で迎え撃つ(会員の皆様へ)

連日、新型コロナウイルスのことがテレビやインターネットで様々に報じられ、GLA会員の皆様の中にも、どう考えたらよいのか、困惑している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
このようなときこそ、私たち1人ひとりが「魂の学」の視点で事態を捉えることが何よりも大切です。
高橋佳子先生は、新型コロナウイルスについて、次のようにおっしゃっています。

──新型コロナウイルスは「カオス」(まだ結果や結論が出ていない、様々な可能性と制約を秘めた混沌とした状態)です。試練は呼びかけ、必ず一本の白い道があります。
今こそ、すべてを学びの時として、「私が変わります」で迎え撃ちましょう。新型コロナウイルスにエネルギーを奪われ、漠然と不安になったり、不要な恐怖に呑まれたりしてはいけません。カオスの顔を正しく見て、神理で行じること。それは、私たちの受信を変え、発信を変えること。「自律―責任」の善我を育み、具体的に行動することです。──

高橋先生のこのお言葉を心に置いて、新型コロナウイルスのことについて、分かち合わせていただきます。
ただし、2月26日、政府が、感染拡大を抑えるために今後2週間、スポーツやコンサートなどの大規模イベントの中止や延期、規模縮小と、自粛を主催者に要請することを決めるなど、状況は日々刻々と変化していますので、最新の方針等については、GLA公式ホームページや各本部事務局にご確認ください。

事実をあるがままに見る
──知っておきたい3つのポイント

まずは「事実をあるがままに見る」ことがとても重要です。新型コロナウイルスに関して、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。

(1)感染した人の小集団が発生している段階にある
2月27日時点で患者167例、無症状病原体保有者19例であり、クラスター(感染した人の小集団)が各地で発生していますが、全国的に街中で次々に感染が起こるアウトブレイクと言えるような状況にはなっていません。この事実を認識することが重要です。

(2)感染者の8割が風邪程度の軽症で終わる
2つめは、新型コロナウイルス感染症はウイルス性の風邪の一種で、感染した8割以上の方が風邪程度の軽症で終わります。感染すれば必ず重症化するということはありません。ですから、無闇に恐怖心を膨らませることはないのです。
ただし、高齢者(豊心層)の方や糖尿病、がん、肺疾患、心疾患などのご病気のある方は、そうではない方々と比べて、肺炎など、重症化する危険性が高くなるので、侮ることはできません。

(3)新型コロナウイルスは空気に弱い
また、新型コロナウイルスは、「空気に弱い」という特徴があります。体内から外に出て空気に触れると、すぐに死滅してしまいます。換気をすれば、ウイルスの効力はなくなるのです。

新型コロナウイルス感染予防のために
──4つの対策

では、新型コロナウイルス感染予防のために、私たちは何をすればよいのでしょうか。
基本的な4つの対策をご紹介します。

(1)手洗い──石鹸で洗う習慣を
最も大切なのが、手洗いです。外から帰宅したとき、学校や仕事先に到着したとき、食事の前、調理の前後、トイレの後など、必ず手洗いをします。マスクなしで咳やくしゃみをした後、鼻水をかんだ後、マスクを触った後なども、手洗いを励行しましょう。
流水だけでも、ある程度の効果はありますが、石鹸で手を洗うことをお勧めします。石鹸には界面活性剤が入っていて、ウイルスは界面活性剤が苦手です。ですから、常に石鹸で手を洗う習慣を身につけましょう。アルコール消毒液も有効です。

(出典:首相官邸ホームページ)

(2)咳エチケット──鼻と口をしっかり覆ってマスクをする
咳などの症状のある方が、咳やくしゃみを手で押さえると、その手で触ったドアノブなど、周囲の物にウイルスが付着し、そこから他者に感染する可能性があります。咳が出るときには、口と鼻をしっかり覆ってマスクをするようにしてください。これが咳エチケットです。
マスクがないときは、ティッシュペーパーやハンカチで口と鼻を覆います。とっさのときには、袖で口と鼻を覆うようにしてください。

(出典:首相官邸ホームページ)

(3)換気と環境消毒──3時間に1回程度の換気、1日1〜2回の環境消毒を
3つめは、換気と環境消毒です。前述のように、新型コロナウイルスは、空気に弱い性質があります。ご自宅でも、夜休むときは別として、3時間に1回程度、換気をしてください。そのとき、身体が冷えないようにホカロンをしたり、ストーブのそばにいるようにしたりすることも必要です。人が集まる場でも、3時間に1回程度、換気をして空気を入れ換えるようにしましょう。
また、感染を防ぐため、人がよく触れる場所(部屋のドアノブ、テーブル、手すり、照明のスイッチ、リモコン、トイレのレバーなど)を1日1〜2回、薄めた漂白剤またはアルコールを含んだティッシュで拭きましょう。

(4)検温と受診相談──定期的に体温測定、1日1回を目安に。必要があれば受診相談を
重症化の「兆し」を早期に発見するために、「自分は大丈夫」と思っても、1日1回は体温を測定しましょう。そして、「風邪の症状や37・5℃以上の発熱が4日以上続いている」という場合は、各地域の保健所に設置されている「帰国者・接触者電話相談センター」(新型コロナウイルスに感染した疑いのある方のための相談窓口)に連絡をしてください。
高齢者(豊心層)の方や糖尿病、がん、肺疾患、心疾患などのご病気のある方は、右記の状態が「2日」続く場合に、連絡をしてください(厚生労働省「新型コロナウイルス感染症についての相談・受診の目安」より)。
また、神理実践の1つとして、ぜひ、祈りや禅定に親しみましょう。たとえば、『新・祈りのみち』の中の「光を受けるための祈り」を祈り、自らの心に神の光をお享けしてゆきます。この機会に、神理のライフスタイルをいっそう確かにしてゆきたいと思います。

苦・衰退になることなく、「自律―責任」を生きる

防災の原則では、【自助】が何よりも大切と言われています。新型コロナウイルス対策でも、自助、つまり「1人ひとりが自分で自分の身を守る」という意識を持つことが大切です。
新型コロナウイルスのことはよくわからないということから、漠然と不安と恐怖に陥り、家に閉じこもりがちになってゆくこともあるかもしれません。
しかし、先生は、こうおっしゃっています。

──苦・衰退になる必要はありません。妄想にやられず、「恐怖―逃避」の善我である「自律―責任」を、今こそ生きましょう。自らの受信と発信を転換してゆきましょう。重要なのは、行動することです。──

先にご紹介した、(1)石鹸での手洗い、(2)咳エチケット、(3)換気と環境消毒、(4)検温を「行」のように実践し、習慣にして、ご自身やご家族、そして関わる場を新型コロナウイルスから守ってゆきましょう。