人間は魂の存在

わが国の高度経済成長期、人々の心が物質的な豊かさに傾いていた時代にあって、高橋信次先生は、人間の内なる次元の大切さを説かれました。人間は死んだら終わりではなく、永遠の時を生き続ける魂の存在であること、誰の人生にも目的と使命があることを訴えられたのです。
「魂の学」の基には、そのように、人間を、肉体の存在としてだけではなく、魂の存在として見るまなざしがあります。忘れていた魂の感覚を蘇らせ、永遠のまなざしから一瞬一瞬を全力で生きてゆくことの大切さを教えてくれるのです。

「魂の学」の中核となる理論 ――「魂の因果律」

では、私たちは、魂の存在として、この世界をどのように生きてゆけばよいのでしょうか ──。高橋佳子先生は、私たちが永遠の魂として今を生きることができる道を具体的に解き明かされています。その中核となるのが、「魂の因果律」という理論です。

「魂の因果律」とは

「魂の学」では、人間の本質は魂であり、その「魂」が「肉体」と出会うことで、いわゆる「心」が生まれると捉えます。そして、「魂」と「心」と普段私たちが接している「現実」の間には、図のように矢印で示されるような原因と結果の法則、因果関係があるのです。
つまり、「今、私たちが直面している現実は、実は、私たちの心の反映であるばかりでなく、さらにその奥深くにある魂の反映である」――。それが「魂の因果律」です。

(魂の中には、魂願とカルマという二つのエネルギーが混在していて、それが私たちの心にも現実にも多大な影響を与えています。)

心はどのようにはたらくのか

人間の心のはたらきは、「受発色」という言葉によって説明することができます。
「受」とは、ものごとを感じ、受けとめる心の受信のはたらきを指します。
「発」とは、ものごとを思い考え、言動をもって外に現してゆく、心の発信のはたらきです。そして、「色」とは、仏教の言葉で、「現実」を指します。
つまり、心とは、「受」→「発」→「色」→「受」→「発」→「色」...... を繰り返しながら、様々な現実を受けとめ、新たな現実を生み出してゆく回路であり、受発色とは、心と現実の間にある結びつきを表しているのです。

(ちなみに、魂がこの世界に生まれてから、心がどのように形成されてゆくのか、人生がどのようにつくられてゆくのか、その仕組みについて、「魂の学」では、3つの「ち」という観点から説明しています。)

心が変われば現実が変わる

誰もが、望まない現実に直面すれば、その現実を「変えたい」と思うのではないでしょうか。しかし、私たちは、自分の思い通りに現実を変えることはできません。現実の多くは、私たちの主導権の外にあるからです。でも現実をつくり出す自らの心は、変えることができるのです。そして「魂の因果律」の原因と結果の法則が示すように、心が変われば現実が変わります。
では、いったいどうすれば、その「心」を変えることができるのでしょうか?

心を変える秘密

GLAには、心を変革してゆくために、大きく2つの方法が用意されています。
一つは、心の歪みや偏りなど、いわば闇の心を徹底して見つめ、浄化して超えてゆく道です。
もう一つは、内在している光の心を発掘してゆく道です。
この二つは、分かちがたく結びついて、表裏一体のものと言うことができます。闇を浄化すればするほど内なる光はその姿を現し、また逆に光を発掘して育めば、それだけ内なる闇は後退してゆくからです。

4つのタイプ別に、心の闇を看取って超えてゆく

では、第一の、闇の心を看取ってそれを超えてゆく道とは、どのような道でしょうか。
それは、先に触れた、「受発色」という見方に基づいて、人間の心の歪みや偏りを4つのタイプに分け、それぞれのタイプ別にその歪みを超えてゆく方法です。

4つのタイプとは、「独りよがりの自信家」という特徴を持つ「快・暴流」の心、「恨みの強い被害者」という特徴を持つ「苦・暴流」の人、「あきらめに縛られた卑下者」という特徴を持つ「苦・衰退」の心、「自己満足の幸福者」という特徴を持つ「快・衰退」の心です。
私たちは、誰もがそのいずれかのタイプの傾向を強く抱いていて、その傾きゆえに、その人生に大きな限界を抱えてしまうのです。

「魂の学」は、「煩悩地図」によって、4つのタイプがどのような心の歪みと偏り[煩悩]を抱いているのかを明らかにし、それをどのように超えてゆけばよいのか、4つのタイプ別に具体的なエクササイズ(行)を用意しています。

誰の心にも内在する光の心 ―― 菩提心

それでは、もう一つの道 ―― 一人ひとりの内に眠っている光の心を発掘してゆく方法について、考えてみましょう。人間の内なる光を直接引き出す道としては、GLAには、高橋先生によって導かれる「魂の所以に遡る瞑想」や直接の「魂の対話」など、様々な道がありますが、ここでは、その一つとして、「菩提心発掘」を取り上げましょう。

菩提心とは、もともと仏教の言葉で、「菩提=悟りを求めて仏道を歩もうとする心」を指します。高橋先生は、その精神を受けとめつつ、さらに広く、「菩提心」とは、「本当の自らを求め、他を愛し、世界の調和に貢献する心」と定義されています。

「困っている人がいれば助けたい」「行き詰まっている事態があれば道をつけたい」「悩み苦しんでいる人がいれば、何とか力になりたい」......、自然にそう思える私たちがいます。痛みを癒し、混乱の現実に秩序をもたらし、停滞した状況を活性化させたいと願う心 ―― 菩提心が、誰の内にも眠っているのです。

世界は今、菩提心を必要としている

そして、そのような菩提心こそが、今、世界に最も必要とされているものではないでしょうか。
高橋先生は、このようにおっしゃっています。「地球温暖化の問題でも、世界の貧困問題でも、格差社会の問題でも、究極のところ、この『菩提心』がはたらかなければ、本当に解決に向かってゆくことはできないのです。私たちの人生と世界が本当に輝くために不可欠のもの ――。それが『菩提心』にほかなりません」(高橋佳子著『12の菩提心』三宝出版)。

12の菩提心

「魂の学」は、菩提心が放つ様々な輝きを、12の側面から詳しく明かしています。それは、「月の心」「火の心」「空の心」「山の心」「稲穂の心」「泉の心」「川の心」「大地の心」「観音の心」「風の心」「海の心」「太陽の心」」であり、その多くは、私たち日本人が古来から心を寄せて親しみ、生き方をも学んできた自然の姿です。高橋先生は、このように語られています。
「一つの(菩提心の)輝きが放たれることで次の菩提心が引き出され、一つ一つの菩提心の輝きが満ちてゆくに従って、自由ですがすがしく、エネルギッシュで忍耐強く、慈しみと包容力に満ちて、謙虚さを少しも失わない、そういうあなたが現れてくるのです。そして、それは、心の奥に広がる私たち人間の本体の次元 ―― 魂の次元が開かれてゆくことでもあります。永遠を知り、無限に応える魂の力が引き出されてゆく歩みなのです」
そして、その菩薩心を発掘してゆくために、誰もが取り組める様々なエクササイズや行があります。

魂の願い・生まれてきた理由を思い出し、ミッションワークを果たすために

GLAにおける様々な研鑽を通して、「魂の学」を学び、実践してゆくとき、私たちは、魂の中に内在している願い ―― この世界に生まれてきた理由を思い出し、この世界で自らが果たすべき仕事――「ミッションワーク」を生きることができるようになるのです。

「試練は呼びかけ」と受けとめ、あらゆる問題を解決してゆく道

そして、自らの根源的な願いに目覚めてゆくと同時に、私たちは、家庭・職場・地域・社会などに満ちるあらゆる問題を根本的に解決し、新しい現実を創造することができます。
誰もがその人生で避けることのできない「試練」も、ただ苦しくて遠ざけたいものではなく、「魂の学」のまなざしから見れば、私たちが魂の願いに目覚め、人生の使命を果たすことができるように導く「呼びかけ」にほかなりません。
「魂の学」は、単なる理論や精神論ではありません。私たちが人生で直面する試練を乗り越え、具体的な現実を変革し、人生と世界を豊かに輝かせる力を与えてくれるものです。
GLAでは、すでにその道を歩む方が数多く存在し、常に新たに生まれ続けています。